ブームというより、すでに文化として定着しつつある、アロマテラピー。
キャンドルを炊いたり、オイルをお風呂に入れたり…。好きな香りと、ゆれる小さな炎。日常から切り離され、緊張モードから癒しモードに一気にスイッチされ、気持ちがホッと開放されるのを感じる人も多いのではないでしょうか。
専門的にアロマを学んだことはないのですが、ヒーリングの勉強をしているときに人の気持ちをシフトチェンジさせるためのキーワードを聞いたときに、アロマが人々に愛される理由がわかった気がします。それはは「香り」「灯り」「音」です。
お家に仏壇がある人は分かると思いますが、仏様の前で手を合わせるとき、ろうそくを灯し(灯り)、お線香を炊き(香り)、りんを鳴らします(音)。これらの一連の儀式を済ませることで、邪念や雑念を取り払い、日常に一線を引き、仏様と向かい合います。
灯りや、香り、音にはそれぞれ1つずつでも心の浄化の作用があります。前回のコラムで神社参りについて書きましたが、神社でも拍手を打ったり、お賽銭箱の上の大きな鈴を鳴らしたり…。仏教や神道以外でも、さまざまな世界の宗教でも、これらを使った儀式を行います。
時に怪しい新興宗教では信者をこれらのアイテムを使った儀式でマインドコントロールをほどこすこともあるそうです。専門的な知識を持った人が使えば、いとも簡単に人の気持ちを都合のいいように変化させる力があるアイテムと言えそうです。「儀式」というと怪しい行為のように思えてしまうのは、このあたりのイメージが強いからかもしれませんね。
ストレス社会の現代、精神的に追い詰められてしまう人も多いようですが、その全ての原因が「辛い状態から気を紛らすことができないこと」だと思います。特に、いつも同じストレスがかかり続けると、精神疲労を起こしたり、ひどいときは、心身症やうつ病に陥ってしまう原因にもなりかねません。
アロマを炊いて、香りを楽しみ、そしてヒーリングの音楽を聞く。これらはある意味強制的に気持ちをシフトチェンジできる儀式と言えそうです。「うつ病は心の風邪」と言われますが、心の風邪予防、毎日のうがいのように上手に活用してみましょう。