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スマイルスイッチコラム

両手がいっぱいだと、新しい荷物がもてません。

以前勤めていた会社の同僚から聞いた話なのですが…
WEB系の制作をやっていて、20~30万円のあまり割りのよくない案件をたくさん抱えている部署で、利益もぎりぎりといった感じの仕事ばかり。値段の割りに要求が多く、職場の雰囲気が悪くなるくらいに猛烈に忙しかったらしいです。そんな中、たいした作業量ではないのに1000万円という、ミラクルのようなおいしい仕事が入ってきたのです。ところが、全員が割りの悪い仕事で手一杯…。1000万円の仕事に、誰も着手できず、また信用問題もあり、先にはいっている仕事を断ることも出来なかったため、結局1000万円の仕事を断ることになってしまった…と言うのです。あまりにもいっぱいいっぱいに忙しいと、おいしいことが起こったときに、そっちに行くことが出来なかったというわけです。

仕事だと、契約上の問題でそう簡単に取引先を手放すようなことは出来ませんが…
人が持てる荷物の量は決まっています。いつも両手にいっぱいいっぱい持っていると、本当にほしいものが差し出されたときに持ちきれない可能性があります。気持ちの問題も同じようなことが言えるかもしれませんね。いつもいっぱいいっぱいにやらなくちゃいけないこと、譲れないこと、あきらめられないことなどを持っていると、なかなか新しいものを受け付けなくなってしまいます。そんなときは、それらが本当に自分に必要なのか、選別する作業が必要になってきます。

やらなくちゃいけない…と決め付けていることが、実は冷静に考えてみるといらなかったりする場合がありますが、それでも何かを「手放す」というのは、気持ちの中では結構大変な作業だと思います。でも、何かを手放したことで、必然的に新しく入ってくるものがあります。

私の田舎では、Iターンの人が多いんですが…こんな人がいます。
だれもがしってる一流企業のえらい人で、「自分になにも出来ないことはない」と勘違いしてしまうくらいに、お金も名誉も名声も得た人らしいのですが、あるときそれらを全部捨てて、ドがつくくらいの田舎にIターンして、カフェを始めたのです。たいていの人がほしがるお金も名誉も名声も、あっけなく手放せたのはすごいなと思ったけれど、それと引き換えに、時間と自然の中での癒しと心の安らぎを得たのだと思います。すごい選択のように思いましたが、彼が本当にほしかったものは、それらを手放したから得ることが出来たのかなと思いました。

いっぱいいっぱいになったら、全部頑張らないで「何かを手放してみる」。という選択もいいのかもしれません。

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